traditional japanese cocoa puffs
「今夜は寝たほうがいいよ」
「あっ、ああ…」
coryに曖昧な返事しかできなかったのは、もうとっくに徹夜すると決めていたからだった。
今日日本語能力試験の合否結果通知が来た。coryとjekkaは2級に受かり、tylerは見事に1級に受かった。そしてmarkは…
markねえ…
ルームメートの悪口を言うのもなんだが、何しろ彼は受験勉強をすっぽかして、試験日の前夜まで彼女のところで過ごしたから、これは当然の結果だ。本人だって、試験のことなどどうでもいいと、受験手続を終えてからずっと自分や周りの人に言い聞かせ続けたが、第一本当にどうでもよかったものなら何故受けてみたんだよ!って、時々僕は声の限り叫びたくなる。おまけにこの間markが、「俺はこれまでいろいろとお前に嘘をついてきたし、これからも嘘をつき続ける」って言ってきた。
他の人はごまかせても、自分をごまかせない。それに他人をごまかしても自分を傷付けるだけで、何も得ることがない。2年前、僕はまだそれがわからなかった。だから僕がmarkを非難する筋合いはないかもしれない。
でも、たとえどんなことがあっても、僕は彼のことを友達として思い続ける。だから嘘をつく必要はどこにある?
でもそれだって、ついこの間まで僕には理解できなかったことだから、もう本当に何も言えない。
…疲れた。
(今、アメブロにログインしたら、サイドバーのところに「セックスレスについて語ろう」が人気のテーマとして挙げてある。そんなこと、語らないほうが戦いだ)